作家失格

売れる作家を目指す底辺もの書きの愚痴

タイトルは購入動機の一つ

ラノベのタイトルの話だが、新刊情報を眺めていて意味の分からないものがあった。
聞いたことのない単語が使われていて、パッと見て何を指しているのか理解できない。
作者の造語かと思って調べてみると……、
流行発信する雑誌が造ったものだったが、世の中ではほとんど認知されていない。


前にも書いたが、タイトルは編集が考える。
自分の本のタイトルを例にとると、編集が考えて、営業会議でさらなる議論の上に決まった。
つまり、「世の中の誰でも理解できて、思わず手に取りたくなる」と、営業が考えたタイトルだ。


この、意味の分からないタイトルが編集会議や営業会議を通ったのだろうかと驚く。
ヒットすれば浸透するかもしれないが、ヒット以前に、手に取って購入されるかどうか。
意味を知ったところで、興味が湧いて買うかどうかも疑問。


なろう系と呼ばれるラノベのタイトルは、やたらと長ったらしい。
それは、一瞬で内容を伝えるための合理的な戦略である。
本屋でタイトルを目に入れる時間は1秒以下。
この時間で必要な情報を正しく与える戦略だ。
興味が出れば、立ち止まり、手に取り、帯やあらすじを読み、レジに持って行く。


受賞作品で出版時に改題されることは多々ある。
独りよがりなタイトルは、変えられている。
タイトルは、変にひねらない方がいい。
売れている出版社は、タイトル一つでも気を遣う。
それだけでも、売れているには理由があると分かる。


もう一つ。
タイトルと内容が違うと、ネットに辛辣レビューが書き込まれる。
タイトルは、購入者にとって大事な情報である。